腰痛と整体
腰痛の原因はさまざまで、中には、手術や投薬が必要な場合もあるようです。腰痛になったときは自分なりの判断をせず、必ず医師の適切な指示を仰いでください。腰痛の原因のなかには内臓の病気や結核菌の感染などが原因となることもあるようです。
そして医師に「異常なし」と診断されたのにかかわらず症状が気になる方は、カイロプラクティックや腱引きのような腰痛を得意とする施術を受けてみる価値は大いにあると思います。
私の臨床上の経験では、椅子に座っていて立つときに腰が痛いのは、仙腸関節の問題です。歩いているときに腰が痛いのは腰椎5番(L5)の可能性が大きいです。座っていて腰が痛いのは腰椎4番(L4)の可能性が高いですが、あくまでも可能性です。子供の夜尿症は仙骨ベースが後方変位している場合が多いです。
次に腰痛の種類を分類してみます。 あなたはどれに当てはまりますか?
発症からの経過による分類(①~②)
①急性腰痛
②慢性腰痛
動きによる分類(①~②)
①伸展型腰痛
②屈曲型腰痛
にわけられます。
発生原因(1~8)
1.構築性起因
脊椎の先天的(生まれつき)奇形や、その結果として起こる側彎症、骨盤傾斜による姿勢異常を原因とする腰痛。
2.椎間板性起因
椎間板変性と、これに伴う構築上の変化に起因する腰痛-椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、腰椎無分離滑り症、椎間関節症、椎間分離症および脊椎滑り症が含まれる。
3.筋筋膜性起因
腰部筋やその筋膜、およびこれらを貫通する皮神経の変化に由来する腰痛。筋筋膜の断裂、出血を伴う外傷が原因であったり、皮神経の絞扼や癒着が原因になる。注射薬物の影響や、膠原病性由来の変化も原因になる。筋筋膜性起因の腰痛では、体幹の前屈が制限され、痛みもあるが、後屈は楽なことが多い。腰部皮神経の筋膜貫通部と思われる部位に、しばしば圧痛や硬結を認める。
4.外傷性起因
棘間ジン帯断裂(sprung back)、筋部分断裂など軟部組織損傷由来のものや脊椎骨の脱臼、骨折等骨組織損傷に由来する腰痛が含まれる。
5.炎症性起因
結核性脊椎炎、化膿性脊椎炎等による骨破壊が原因になる腰痛。椎間板炎もこの分類に含まれる。
6.腫瘍性起因
硬膜内髄外腫瘍(neurinoma,neurofibroma等)や馬尾神経腫瘍、脊椎原発性骨腫瘍および頻度の高い脊椎転移性骨腫瘍による骨破壊が痛みの原因になった腰痛。
7.内臓性起因
消化管疾患、肝疾患、胆道疾患、膵疾患等が原因となって、腰筋の持続性過緊張をまねいて、腰痛の原因になる。婦人科的疾恵一卵巣や子宮の腫瘍、子宮内膜症、子宮後屈等も腰痛を伴いうるとされる。さらに腎臓、膀胱、前立腺の病変に由来する関連痛が腰痛として現れる場合がある。
8.心因性起因
器質的病変をまったく証明できず、完全に心理的な原因や神経症的なメカニズムによって生ずる腰痛は必ずしも多くはないが、前項の種々の器質的変化を伴う腰痛が慢性に経過しているうちに、心理的反応が加わり、痛みが拡大する形の腰痛はかなり頻度が高い。
整形外科的分類(1~10)
症例は多く、主なものを紹介します。
1.腰痛症
原因がはっきりしない腰痛や、軽い腰痛等をまとめて、いわゆる腰痛症と呼ぶことが多い。
2.椎間板ヘルニア
椎間板に対して過度の負荷がかかったりして椎間板が損傷し、中にある髄核が線維輪の亀裂を通って後方に脱出し、後縦ジン帯や神経を圧迫、刺激して腰痛が発症する。
3.筋筋膜性腰痛
腰背筋の皮神経や筋膜等に分布する知覚神経は物理的外力に対し非常に弱く、日常生活動作、運動時の急激過度の負荷が加わった場合の牽引、圧迫、過度の緊張等により変化を受け、激しい疼痛を腰部に引き起こす。
4.椎間関節症
腰椎の屈曲を強く行うと、椎間関節が拡大し、関節包が緊張する。この時回旋を強く加えると関節包が断裂する事がある。椎間関節包付近には、脊髄神経から分岐する神経が分布するため、激しい疼痛を引き起こす。腰部ネンザともいわれる。
5.棘間ジン帯断裂
棘間ジン帯は圧縮に強いが弾力性に乏しいため、重量物を無理に引き上げるなどの腰椎に対する屈曲が強制されると、腰部の棘間ジン帯断裂が引き起こされる。
6.骨粗鬆症
骨量減少によって起こり、特に閉経期以降の女性に多発する。骨がもろくなり腰椎椎体の骨折等を引き起こしやすくする。
7.仙腸関節ネンザ
下腿および脊柱から伝わる外力は、双方とも仙腸関節に伝わるが、仙腸関節周辺のジン帯は非常に強力で、通常この部分のジン帯にネンザが起きることはまれである。ただ、妊娠や出産によってこの関節に緩みを生じた後であると、仙腸関節ネンザが起きることがある。多くは慢性の疼痛であるが、運動することによって腰痛が増大する。
8.腰椎分離・滑り症
腰椎分難症は、上下関節突起間で椎弓が分離したものをいう。痛みはあまりない。椎体の前後への滑りは、椎弓の分離によって生ずるが、高齢女性の中には椎弓分離がなくとも滑りを生じる場合がある。
9.変形性腰椎症
多くは加齢によって生じる。腰椎の退行性変化、特に運動構成要素に起こる変性、変形が主体となって発症する。椎間板の変性が先行する場合と、椎体の変性が先行する場合がある。変性、変形は進行性であり、様々な症状、疼痛、痺れ等を引き起こす。また、40代半ば以上の成人であれば多少の差こそあるが、その傾向は普通にみられる。
10.その他(腰椎圧迫骨折、脊柱管狭窄症、側湾症など)
側弯について、カイロプラクティックのセオリーでは、骨盤のゆがみが深化して起こります。これを逆方向から改善する場合、大腰筋・栄補助・アネロビックエアロビックパターン・腹筋・リアクティブパターンのチェックが必要です。チェックに当てはまる運動療法や栄養を採用します。
一般的な方法など
保存療法と観血療法に分類できますが、主流は保存療法です。観血療法は、重度の椎間板ヘルニアに対して行われることがほとんどであるため、ここでは省略します。
保存療法
1.安静保持……患部(腰)を、動かない、動かさない。
2.薬物療法……消炎鎮痛剤の経口・経皮・経肛投与や、腰部への硬膜外注射・神経根注射等の神経ブロック。
3.温熱療法……ホットパック、超短波療法等。ただし、急性期の場合(ぎっくり腰など)には局所の冷却療法が有効とみられる場合もある。
4.牽引療法……骨盤の持続牽引、間欠牽引。腰痛に対する効果は、70~90%にも及ぶといわれていますが、歩くと戻る場合も多く、関節面のズレの正確な原因の改善が必要です。
5.体操療法……腰痛体操、筋カアップ。
6.マニピュレーション……徒手治療、オステオパシー、カイロプラクティック、整体
7.東洋医学……鍼、灸、マッサージ等
8.装具療法……腰痛帯、コルセット等
腰痛帯の効果
腰痛帯についての腰痛軽減のメカニズムを説明します。腰痛帯は、装着することで腰痛を軽減し症状を改善させる効果が期待できます。医療向けとスポーツ向けがあり、医療向けは固定度が高く、スポーツ向けは運動機能を損なわないレベルの固定度があります。
①体幹固定による腰椎の安静保持
いずれの症例であっても、患部の安静保持は重要である。腰痛帯はその形状や構成部品、また使用している素材の材質等により効果に差があるものの、体幹固定により、少なからず脊柱(腰椎)の動きに対する制動要素として働く。
②腹腔圧上昇効果による腰椎への負荷軽減
体幹周囲筋の補助的役割として体幹周囲を圧迫し、腹腔内圧を上昇させて腰椎への荷重を分散させ、患部への負荷を軽減させる。現在まで腰痛装具の持つ効果として、広く一般的に認知されている。しかし近年、その効果を疑問視する声も増加しつつある。
③筋活動量減少による筋負荷の軽減
腰痛帯を装着することで腰背部の筋活動量が減少することが研究機関において確認されている。主に、急性腰痛症において過活動状態におかれる腰背部の筋負荷を軽減する効果として注目できるものであり、腰痛帯の使用は、腰背部およびそれらの筋膜に腰痛発生起因をもつ筋筋膜性腰痛(ぎっくり腰等)等に、有効に作用すると考えられる。
④骨盤の固定による仙腸関節の安静保持
仙腸関節ネンザや、それが原因で起こる腰椎の不安定さから生じる腰痛に対して、骨盤周囲を固定することで仙腸関節の安静保持および腰椎の安定化を促す。
まとめ
世界の人口の80%の人は、一生の間に一度は腰痛を経験するといわれています。では、なぜこのように多くの人が腰痛に悩まされるのでしょうか?一番多いのは筋肉や筋膜、脊椎、椎間板のいわゆるわずかな骨のずれが原因で起こる場合です。これは人間の骨格的な宿命です。カイロプラクティックや整体による原因の骨の正確な矯正により改善例が多くあります(整体の臨床経験から、整形外科で改善しない方の整体やカイロプラクティックでの改善例は多いと思います)。
腰痛は、ちょっとした知恵や工夫で痛みを軽くしたり、予防することができます。痛みが起きたときにどう対処すればよいか、日常生活ではどのようなケアをすればよいか、また腰痛にならないためにはどうすればよいのか、ギックリ腰や慢性腰痛と上手に付き合ったり、予防するにはなにがよいか。
そして腰痛運動は、ぜひ腰の骨の動きにぴったりのマッケンジーエクササイズ運動を始めてください。腰痛に効果のある適切な運動をすることで予防できたり、改善することができます。そして運動を効果的に行うには、運動の目的を理解し、毎日少しずつでも継続することが大切です。運動の効果が現れるにはしばらく時間がかかりますが、継続することで、つらい痛みや慢性的な不快感は徐々に解消されていくはずです。
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