歯と身体の筋肉の関係






 歯と関わる筋と関連する臓器を下記に記します。それぞれの歯の治療を受けている人は、関連する臓器に異常を示す場合が多いかもしれません。または関連筋が弱化するために、身体のバランスを崩して、様々な症状を呈している人も多いという報告もあります。

 歯の矯正や治療を受けている人には、その部位を詳細に尋ね、その歯と関連している筋や臓器の検査を行うべきで、これを見逃す場合も多いと思います。またアメリカでのカイロプラクティックの臨床では、歯の治療により慢性疾患が再発する可能性もあると聞きますので注意が必要です。

1.頭部屈筋群&伸筋群
2.肩甲下筋
3.三角筋
4.膝窓筋
5.大胸筋鎖骨部
6.横隔膜
7.広背筋
8.腹筋群
9.中部僧帽筋
18.大腰筋
17.大腿四頚筋
16.縫工筋、薄筋
15.大胸筋胸骨部
14.ハムストリング筋
13.腰方形筋
12.大臀筋
11.大腿筋膜張筋
10.梨状筋、内転筋群、中臀筋


整体で、あまりにも理屈に合わない回復曲線をたどっているような場合には
このように
歯と臓器の関連
臓器に対応する筋肉との関連」をみることも考えなければなりません。

参考までに、どのように考えられ定義されているのか、個人的な興味の範囲で調べてみましたので、忘備録もかねて以下に記載してみました。本来は異常を感じる前にちゃんと歯科医でいてもらってください。

1.う蝕(う歯、カリエス、虫歯 dental caries)

 これらについては医学的に次のように定義されています。

歯の石灰化組織が微生物によって侵される疾患で、自然治癒は望めず、進行すると歯髄までにも及ぶ。 食後しばらくすると、歯の表面に現れる黄白色の粘着物は、ロ腔に常在する細菌が沈着増殖したもので、歯垢(プラーク)と呼ばれ、この中の細菌が食物中の糖分を発酵して酸を造り出し、歯を溶かして行く。う歯の発生は個人差があり、唾液の質、唾液の量、歯の成分、歯の形態などが影響すると言われている。う歯は1度から4度に分類される

4歳の息子に虫歯はこわいよ~と話して聞かせています(2012年現在)。

1度

エナメル質のみ侵される。自覚症状は無い。

歯科治療方法:病巣を削り取ったあとの穴にアマルガム合金、インレー(各種充填物)、レジン(合成樹脂)などをつめる。


2度

象牙質まで侵される。象牙質には神経のある歯髄に直結する象牙細管が多く含まれる。そのため冷水や冷気が歯にしみることがある。

歯科治療方法:1と同じ


3度

虫歯が歯髄にまで達し、歯髄炎が生じる。疼痛があり、冷温刺激で増強する。この状態になってまだなお我慢している人をみかける。我慢比べをしないで早く歯科医に行くのが懸命だ。

歯科治療方法:神経を抜いて(抜髄)、歯髄腔を清掃(根管治療)して、つめものやかぶせものをする。


4度

残根状態:歯髄が死んで痛まないこともある。

歯科治療方法:3度と同じであるが、根尖病巣(イヒ膿性肉芽組織や嚢胞)が生じている場合があり、その時は病巣の切除か抜歯をする。


2.歯肉炎・歯槽膿漏症

 上下の顎には歯槽と呼ばれる深いへこみがある。ここに歯の歯根が刺さっている。この歯槽と歯根の間には歯根膜という結合組織によってくっついている。このような結合を釘桂(ていしょく:釘を植え込んだ様相)と呼ぶ。口腔に面した表面は、粘膜と結合組織で被われている。これを歯茎(はぐき)いわゆる歯肉という。正常な歯肉は固くて多少の機械的刺激に対しても痛みを感じない。その歯肉と歯の間に食物のカスが溜まると細菌が集中する。その病巣が進行して炎症を引き起こすと、歯肉炎となる。歯肉炎は、プラーク中の細菌の毒素で引き起こされる。歯肉だけの炎症で、歯根膜や歯槽骨は健全な状態。成人の大部分は、常に軽い慢性歯肉炎がある状態と言える。疼痛と共に出血しやすくなる。

 歯肉炎が進行すると、歯を支えている歯周組織にも影響を及ぼし、歯根膜が破壊され、歯槽骨が溶けて行く状態にまでに至ると歯槽膿漏(歯周炎)となる。う歯と同様に自然治癒は望めない。

軽度

歯根膜の破壊と歯槽骨の溶解で、歯と歯肉の聞かはがれてポケットが形成され、出血や膿、口臭が出る。

治療:歯石除去(スケーリング)と歯垢除去(プラークコントロール)


中度

歯槽骨の溶解と、ポケットの深化が進行して、歯がぐらつく。全体に歯肉が下がるので、歯が伸びたように見える。

治療:軽度と同じで、病巣を外科的に除去する必要が伴う場合もある。


重度

歯根が露出し、歯の動揺も増し、歯が移動を始める。露出した歯根面で冷水などがしみるようになる。

治療:軽度/中度と同様な治療と共に、歯の固定や噛み合わせの調整をする。

  

末期

歯の弛緩動揺、移動が著しく、咀嚼障害などで自然に抜け落ちることがある。

治療:同上


3.口内炎

 単純ヘルペスのウイルス感染症で、口唇に灼熱感や疼痛が起こり、続いて小水泡ができ、破れてかさぶたとなり、約1週間で治るが、再発する可能性が高い。熱の出る疾患や、日光刺激、月経、精神的緊張などで発症する。

4.唇ヘルペス

 単純ヘルペスのウイルス感染症で、口唇に灼熱感や疼痛が起こり、続いて小水泡ができ、破れてかさぶたとなり、約1週間で自然に治るが、再発する可能性が高い。熱の出る疾患や、日光刺激、月経、精神的緊張などで発症する。

5.ヘルパンギナ

 幼少児に多い。突然の高熱と共に咽頭粘膜が赤く腫脹し、小水泡が破れて潰瘍になる。最盛期には咽頭痛、嘸下痛が強い。泊りは早く、以後免疫が持続する。

6.手足口症

 

コクサッキーウイルスによる感染で、発熱と共に手足の皮膚や、口腔粘膜に小紅斑や水泡ができる幼少児の疾患。口腔の水泡は潰瘍となり、疼痛が生じるが、約1週間で自然に治る。プールなどで感染する。

7.扁平苔癬

 口腔に幅1~2mmの線形の白苔が、環状、網状、板状に広がり、ただれて痛む。治り難いが、感化する恐れは無い。時には皮膚にも発生する。精神的ストレスとの関連が重視されている。

8.口腔カンジダ

 口腔粘膜に白苔(ガンジダ菌)が付着して広がる疾患。白苔はぬぐうととれる。ガンジダ菌は口腔の常在菌であるが、他の病気などで抵抗力が低下すると繁殖する。

9.白血病性口内炎

 血病細胞が歯肉に浸潤増殖して、腫脹、出血、壊死が生じたもの。白血病の早期に現れ、全身が衰弱すると二次感染をきたして、壊疸性歯肉炎になる。歯槽膿漏の症状と似ているために、間違えやすい。

10.舌癌

 舌の前方2/3の部分に発生する悪性腫瘍。口腔ガンの50~60%を占める。男女比は2:1、40~60歳に多発する。原因は不明で、舌自体の運動、食物、衛生状態、入れ歯などの不良補綴物(ほてつ)や、慢性的な虫歯が機械的刺激を与えると考えられている。

  前癌症状としては、白板症がある。舌に板状、または塊状の白斑ができるが、ガンジダ症とは異なり、ぬぐっても除去できない。白斑が拡大、乳頭状の隆起、亀裂、ピランなどが出現したら注意が必要となる。

  多くは潰瘍や腫瘤の状態を呈する。病変部位が周囲に硬結を伴って増大し、咀嚼や発音に障害が起こり、始めて気がつく。潰瘍との鑑別は、病変部位に接触している入れ歯などを除いて変化を観察する。良性であれば治る。

11.扁桃炎

 広くはワルダイエル輪に生じた炎症を指すが、多くは口蓋扁桃の炎症を扁桃炎と呼ぶ。
 急性は連鎖球菌やブドウ球菌などが起因菌となり、風邪や気候の変化、または過労で引き起こる。若年者に好発する。急性扁桃腺を繰り返して行くと、慢性扁桃腺へと進行して行く。

症状としては、咽頭痛、嚥下痛、頚部リンパ節腫脹、倦怠感、発熱などが挙げられる。安静と充分な水分補給を行う必要がある。

12.アデノイド

 慢性炎症による咽頭扁桃の肥大で、正確にはアデノイド増殖症という。鼻咽腔の後壁から扁桃組織が増殖肥大して、気道を狭め、様々な症状を引き起こす。3~7歳までの小児に多発するが、生理的肥大は10歳には萎縮して行くことが多い。 時には20歳まで肥大しているケースもある。

  症状としては、強度の鼻閉塞と口呼吸を主症状とする(アデノイド顔貌)。乳幼児の場合は、哺乳困難、食欲不振などが伴う。耳管狭窄症や、侵出性中耳炎を起こし、難聴になることもある。いびきや一過性無呼吸症の原因となる。睡眠不足から日中も眠気がひどく、注意力散漫になりやすい。

以上、個人的な興味の範囲で調べてみた忘備録的な記載でした。